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「文部科学大臣杯争奪第56回全日本大学ボウリング選手権大会 大会展望男子編」
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「文部科学大臣杯争奪第56回全日本大学ボウリング選手権大会 大会展望男子編」

(公開: 2018年11月22日)

学生連合に加盟している選手・大学にとって1年間で最も大きな目標である全日本大学選手権がまもなく開催の時を迎える。各大学とも最後の調整を迎えているだろうが、果たして大会はどのような結末を迎えるのか。ここでは有力校を中心に大会の動向を展望していく。

――王者・岡山商科大学のV2に待ったをかけるか、青森中央学院大学・早稲田大学

男子の優勝争いの中心となるのは昨年ボウリング部創設以来悲願であった初優勝を果たした岡山商科大学Aだろう。昨年の大学個人選手権で1年生ながら優勝を果たした野村経博(3年)やアンカーを務める河邊領治(4年)など昨年の優勝時の主力が多く残っているのは連覇に向けて追い風となる。新戦力として今年のNHK杯全日本選抜選手権で4位入賞を果たした大型ルーキー川崎未来(1年)や昨年のこの大会はBチーム登録ながら個人ハイアベレージ賞を獲得した藤原智也(2年)の名前もエントリーリストに掲載されており、連覇に向けてベストの布陣を整えてきたという印象だ。
その岡山商科大学に待ったをかけるのが2年前の優勝校である青森中央学院大学と近年上位入賞の常連である早稲田大学の2校である。青森中央学院大学は2年前の初優勝時のメンバーの一人であるエース石川新(4年)や工藤陽一郎(4年)、深川広大(4年)などが最終学年となり王座奪還に燃えている。今年のNHK杯全日本選抜選手権で5位入賞を果たした小原栄輝(3年)の台頭や昨年の全日本高校選手権で優勝した西山響(1年)の加入などで戦力は2年前の初優勝時に勝るとも劣らないレベルといっても過言ではない。8月に行なった夏合宿は大会の会場となる川崎グランドボウルで開催するなどこの大会に並々ならぬ執念を見せる青森中央学院のプレーには注目だ。
そして地元・関東の雄である早稲田大学も悲願の優勝に燃えている。関東レギュラーリーグ2部に属していたチームを1部の強豪校にしただけでなく全日本大学選手権の優勝候補に挙げられるまでに作り上げた佐古健太郎(4年)もいよいよ最終学年を迎えた。今年のチームはエース山下諄也(2年)に岸崎大知(3年)という早稲田躍進を支えてきた2人に佐古の高校時代からの同級生である小野在由(4年)の復調もあって近年で1番の仕上がりといっていいだろう。1990年法政大学以来遠ざかっている関東学連加盟校の優勝はなるのか。早稲田の悲願は、関東学連全体の悲願でもある。

――秋の関西に異変? 激戦必至の入賞争いは予想困難の大混戦

岡山商科、青森中央学院、早稲田に引けを取らない実力を持っているのが名門・京都産業大学だろう。9月に行われた大学オールスターゲームにも3名の選手を送り込むなど常に大学ボウリング界をリードする存在である同校は覇権を取り戻すべく闘志を燃やしている。エースの後充人(3年)やここぞという場面で爆発力が光る葛山雅人(2年)にルーキーながら様々な大会で結果を残しチームの中心選手となっている崫健次郎(1年)など役者は揃った印象で、経験と伝統に裏打ちされたボウリングで上位争いに食い込めるか。
その京都産業大学や京都大学といった強豪校ひしめく関西学連の秋季リーグ戦で20年ぶりの優勝を果たしたのが同志社大学だ。秋季リーグで個人ハイアベレージ賞を獲得した福田健太(4年)を筆頭に生駒大志郎(4年)、瀬良天基(4年)など最上級生がチームを引っ張り悲願のリーグ戦優勝を達成しており、間違いなく今最も勢いがあるチームと言っていいだろう。勢いそのままに2006年以来遠ざかっている全日本のタイトル奪取となるか注目だ。
関東勢にも上位進出を睨むチームが存在する。川上諒、黒木和哉ら大学ボウリング界を代表する選手が卒業したものの東海純(1年)、山本青空(1年)という1年生ながら関東学連の中で存在感を発揮している2人が加入した千葉商科大学Aや、平山駿介(4年)や島田敦地(4年)ら4年生に風間陵(3年)、三神龍彦(3年)など下級生も台頭してきた慶應義塾大学、関東学連選抜チームなどでも代表として活躍しているエース野崎啓史(3年)が大黒柱として牽引する東京大学も十分に入賞圏内を狙う力を有している。
その他、今年同会場で行われた大学個人選手権で全国に鮮烈な印象を与えた中務晶太(4年)が引っ張る岡山大学、昨年の初優勝時のメンバーの一人秋山駿佑(4年)や多くの大会で全日本学生連合の監督を務める田中雄也(4年)にジュニア時代数々の実績を残した宮脇秀輔(1年)などが脇を固める岡山商科大学Bなども有力候補に挙げられるだろう。

 

 

《特別インタビュー》「追う」側から、「追われる」側へ

岡山商科大学A 河邊 領治(4年)

――まずは昨年の優勝を振り返ってみてください。
「今でもあの感動は忘れられません。優勝が決定した瞬間のことを思い出すと今でも自然と笑顔になるというか、本当に良かったなあと思います。ですが、優勝の立役者はチームを引っ張ってくれた左投げの2人(野村経博、上原朋久)だと思っていて、優勝したことは嬉しい反面個人としては何もできなかったなと悔しい気持ちもあります。」

――悲願の初優勝から、今度は目標とされる立場となりました。心境の変化はありますか?
「優勝直後はどうしても優勝の喜びに浸ってしまいましたが、今は気持ちを引き締めて昨年の優勝校として堂々と投げないとなと思っています。昨年以上に厳しい戦いになると思っていますが、だからこそしっかりと投げ切って二連覇を達成したいなと思いますね。」

――登録メンバーを見てみると4年生は河邊選手だけで下級生が主体となる若いチームに見えますが、唯一の4年生ということで大切にしていることはありますか?
「4年生だからといって威張ることなく、後輩たちと対等な立場でいれるように心がけています。大学選手権はチーム戦なので、後輩たちにも遠慮なく意見を出してもらいたいですしその方がチームの雰囲気も良くなると思うので強く言ったりすることはないですね。もちろん必要とあれば僕も発言しますが、雰囲気作りというのは意識しています。」

――連覇を目指す上でライバルとなってくるチームはどこだと思っていますか?また、注目している選手を教えてください。
「どの大学も確実にスキルアップしていると思いますが、その中でもやはり気になるのは青森中央学院大学です。理由としては全日本高校選手権で優勝を経験している選手が2人もいる(工藤陽一郎、西山響)のと、東北の様々な大会で入賞しているので。その中でも西山響選手は先日行われたジャパンオープンでプロボウラーにも劣らないスコアメイクで予選を通過してマスターズ戦を投球しているのを見ましたのでとても注目しています。」

――では岡山商科大学の強みはなんでしょうか?
「今年のチームはこれまで以上に点数が出るときの爆発力が高いなと感じています。どのメンバーが投げるかは臨機応変に対応していきたいと考えていますが、どういう組み合わせになってもビッグゲームが叩き出せるようなチームが出来たなという自信はありますね。その中でも期待しているのが1年生の川崎未来です。NHK杯4位、国民体育大会入賞、新人戦準優勝、ジャパンオープンの4人チーム戦で優勝と確実に調子を上げてきているので大学選手権でも大活躍をしてくれるのではと期待しています。1年生とは思えないくらいゲームメイクが上手な選手ですので、チームの中心としていい方に引っ張ってくれたらなと思いますね。」

―では最後に連覇へ向けての意気込みをお願いします。
「あっという間に最終学年を迎え、いよいよ最後なのだなと実感がわいてきました。これまで良い思いも悔しい思いもしてきましたが、最後の年に優勝してみんなで笑って終わることができたらこれ以上ないくらいの幸せだなと思います。そのためには僕自身全力でぶつかるしかないですし、後輩たちをしっかりリードしてあげて一丸となって戦いたいと思っています。その結果、優勝という結末が待っていたら最高ですね。全てを出し切って戦うので、応援のほどよろしくお願いします。」


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